【2677m】超インドア派が初めてガチ登山をしてみた結果
先日の『イッテQ』の放送では、イモトアヤコがアイガー登頂を果たした。そのアツイ挑戦に触発されて、単純な若者は居ても立っても居られず、初心者にもかかわらず、気がついたら北アルプスへと向かっていた。
今回登ったのは北アルプスにそびえる蝶ケ岳。登るコースは、初心者コースと言われているが本当に初心者かよ、というぐらいきつかった。所用時間5時間とかいてあったが、時間に余裕もたせてるわけでもなく、本当に5時間もの間ひたすら歩いた。
入り口では登山届をきちんと出さなければいけない。毎年、滑落事故で何人か命を落としているそうだ。
■さっそく登山開始
入口は樹林帯が続く。
いろいろな植生物が生い茂っており、かき分けかき分け…というわけではないが草木の中を進む。
・宮崎駿映画かよ
登山道が山頂までひたすら続いているのかと思いきや、樹林帯はとにかく階段が多かった。東京だと1日100段も登れる筋力があれば十分生活できるので、永遠に続くのではないかと思えるような階段を登るたびに脚に乳酸が溜まっていく感覚を覚える。
途中、ゴジラみたいな木を発見!
休憩ポイント1
登山開始から約2時間。すでに標高2000mに到達。休憩を終え、山頂に向かって登っていくとだんだんと周りの植生が変っていくのが分かる。
そして、ついに開けた場所に出る。
紅葉になりかけの木々美しさがすごい!
さらに、下界を見ると街並みがとてもきれいに並んでいるのがわかる。
上に近づくたびに山の表情が変わっていく。その変化を味わうのが登山の楽しみだろう。
そして、その表情は時には悪い方向にも変わっていく。
樹林帯をついに抜けたかと思うと、足場が岩ばかりになる「岩ゾーン」にはいった。上に行けば行くほど岩が増えるようだ。ここからは一気に難易度が上がる。
舗装された登山道から、一気に悪路へと変貌する。ここらは転んだら即アウトだ。"ワンミス"が文字通り命取りになる。
…と思った矢先、
「あ、やばい」
1人が道を踏み外し滑落した!!!
幸い怪我はなく、九死に一生を得たが本当によかった。そのシーンを撮ろうと思ったものの、カメラを向けるのは人道に反する行為なのでさすがにやめた。
シニア客が多いからゆるい登山道ばかりだろうとたかを括っていたがこんなにハードだとは思わなかった。
階段は消え、ハシゴが増えてくる。
山頂までもう一息!最終ベンチがありがたい
・最終ベンチからは山頂らしきものが視界にはいる
ついに、2500m地点到達。
しかし、最後の標高100mが本当にきつい。普段使わない筋肉を酷使したためか、体は限界を迎え、足が踏ん張れず体がぐらつく。
右側には山々が連なる絶景が広がるも、景色に気を取られている余裕は一時もない。
山頂近くになると道がひらけてきた…!
あともう少しすると紅葉シーズンだろう
・最期の休憩中。本当の意味で足が"棒"のようだ
茂っている草が風で揺れており、秋の訪れを感じる。せきえい高原の手前かのような雰囲気だ
そしてついに…!
約5時間の登山を経て、山頂に到着!!
山頂は強い風がふき荒れているが、雄大な北アルプスを一望できる超絶景スポットだ。
今日は快晴のため特にシャッターを切るのがとても楽しい。
・心地よい疲労感を感じながら山小屋で食べるカレーライスは絶品
この日は予約しておいた山小屋に一泊して翌日に備えた。
山の夕やけもきれい…!
■行くも地獄、戻るも地獄
下山する2日目は、初日と打って変わって大雨だった。
予報では晴れだったが、人の気関係なしに山の天気は変わる。
精一杯の防寒をし、フードで顔全体を覆う。風が強く雨は横から襲いかかってくる。しかも、下山中、山の景色は何も見えない。
大雨に打たれズブ濡れになるわ、シャワーを浴びれていない上に汗まみれだわ、靴はぐしょぐしょだわ、というあらゆるキモさという絶望に耐えながら2.5時間かけてなんとか下山に成功
・大雨による影響で川は水かさが増し、激流へと変貌した
アスファルトを久々に踏みしめた時の「地上に戻ってきた感」はなんとも言えない喜びを感じた。
もう二度と山に登らないと山の神に誓い、その地を後にした。