ヨノナカ童貞。

食物連鎖の下から2番目

やっと巡り会えた。神の一杯

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信じられるだろうか…?
 
ラーメン1杯に2時間かけて並ぶ男たちがいることを。
 
じつは私もその一人である。学生時代は某・スーパーなほどフリーな大学生の街、高田馬場のスープを5年間飲んで育ち、大人になった今でも血肉の4割はラーメンのダブルスープで出来ている。
 
そんな登校するだけでラーメン激戦区の栄枯盛衰を肌で感じとった学生時代を過ごした男が今回挑むのは、つけ麺 ""。
 
道の特徴は、殺人的な行列
道を食べに土日の昼時に行くなんてもはや自殺行為とも呼べる。都内1.2を争う超がつく人気店なのだ。
 
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食べログ評価は今まで見たことがない、驚異の3.97 (10/21時点)
 
ちなみに今はラーメンvsつけ麺博の真っ只中、さらには2駅先には名店"とみ田"。しかし、それらを尻目に、道へとむかう。耳を澄ますと"道"が呼んでいるからだ。体が"道"を欲しているのだ。(食べたことないけど)
 
さっそく、人生初の道を食べるために降り立ったのは千代田線・亀有駅。そう、あの40年の連載を今年に完結させた『こち亀』の舞台だ。…のはずだがまさかの亀戸駅に着いてしまい、遠回りすることになった。紛らわしい…。
 
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やっと着いた
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亀有駅を降りると両さんたちが出迎えてくれる
 
時刻はすでに15:00。ちなみにコンディションを整えるために、昨日から水以外口にしていない。
 
道は、亀有駅北口から徒歩2分のところにある。昔ながらの商店街を進むと、突如現れる。
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・外国からの観光客も
 
そこで目にしたものは異常なまでの行列、そして熱気。土日の昼時だろうがお構い無しに純然たる食欲にただただ突き動かされた全国の猛者たちがそこには居た。
 
食券を買うため中を覗くと、ラーメンが出されたお客さんは、まるで片思いの女性を見るかのような目線でラーメンを見ている。
 
期待を胸にのせて並ぶこと1時間半
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ようやく店内へ
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つけ麺(中盛:300g)を注文。5分程度待つ。
 

 

■ついに実食!

そして… ついにきた!
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・本日の薬味はにんにく醤油
 
並び始めてからすでに90分が経過。やっとありつける。待たされに待たされた胃は「早う、早う」と訴えるかのごとく小刻みなテンポで鳴っている。
 
ただならぬ興奮を抑え、さっそく冷めないうちに熱々のスープにラーメンを絡ませ、チャーシューとともに口に運ぶ。
 
 
ズル…
 
 
 
 
ズル…  ズル…
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!!!!!!!!
 
 
こ、これは…
 
「何か」が
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溢れ出よる!!!!!
 
茹で上がりに12分もかかるという超極太麺に濃厚つけ汁が合わさった時の爆発力がすごい。つけ汁は、最近ありがちな塩分濃いめのドロドロとしたものとは正反対でくどくなく、まろやか。洗練されている。それでいてスープに閉じ込められている豚骨煮干のパンチ力と存在感。
 
今………わかった。
神は、この一杯を食べさせるために私に、27年の時を長らえさせたのだ。
 
眼前に写るのはたかが一杯のラーメン、されど一杯のラーメン。そう、我々が食べているのは一杯のラーメンであって、一杯のラーメンではない。
 
その神の一杯が出来上がるまでのストーリーも合わせて知らず知らず味わっているのだ。
 
これが他のラーメン店を圧倒的し、トップを走り続けるゆえんか。お見事!
 
 
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御粗末!!