ハリポタ新作を読まないでレビューしてみた
シリーズ8番目の物語。『ハリーポッターと呪いの子』が発売された。
『アズカバンの囚人』から愛読している僕は、今年5月のゴールデンウィークにロンドンのワーナーブラザーズのスタジオを訪ねた正真正銘のファンだ。
これほどのファンだ。
このレベルまできたらもう読まずともレビューを書ける。レポート用紙でいうと50枚は書ける。朝メシ前だ。
さて、内容を見ないでレビューをしてみる。
まず、薄い
ハリーポッターシリーズはかさばることで有名だ。謎のハードカバーにより、持ち歩くのに苦しめられた読書は何人も見てきた。
その中でも一番薄い『賢者の石』と比較しても薄い。
測ってみる
巻尺を10年ぶりに取り出してわりと本格的に測ってみた。
新作は約2cm
『賢者の石』は約3cm
つまり、一番薄い本である『賢者の石』よりさらに薄いこの新作は、シリーズで最も薄いことになる。薄い本と言ってもいい。
つまり『ハリーポッターと呪いの子』は同人誌
と言っても過言ではない。
柔軟になった
めっちゃ曲げれる。
ハリーポッターシリーズを片手で曲げて読めるなんて夢のようだ。必要以上のでかさ、そして彗星の如く現れた謎の「静山社」は必要以上に読者の腕の筋力を問う。
「静山社」から出版された本は全部固くてデカイのかと幼い頃、疑っていたものだ。
こんなに薄くて柔らかいのに値段はトントン
1cmも違うのに…?!
本の値段は、『賢者の石』は1900円に対して、『呪いの子』は1800円。
つまり、『賢者の石』は1cmあたり約633円。
『呪いの子』は1cmあたり900円なのだ。
なるほど、これが呪いか。
ハリーポッターはただの社畜
ちょっと中に入ってみよう。1ページ開いて帯をみた。
もう翻訳に悪意を感じる。
「魔法省での激務に加えーーー」
この一言で、もう言わなくても分かるよ。イギリスでもそうなのだろう。
我々は、IT技術、IoT、AIの発達により人間がやる仕事が機械に代わり、そして労働環境は改善されるだろうと信じている。
しかし、「マグル」に比べて事務仕事が超効率化されている魔法界の力を以てしても、なお仕事は減る様子がない。
つまり残業の本当の原因は"人"なのだ。
と、そのような絶望を暗示している。
「魔法省で忙しい上に」ぐらいの翻訳で良いだろうに。
そのうち僕は新作を読むのをやめた。
…いかがだっただろうか。
色々書いてみたが僕はハリーポッターも静山社も好きだ。
全世界で社会現象を巻き起こしたあの感動をもう一度! ハリーポッターの新作に期待したい。