ヨノナカ童貞。

食物連鎖の下から2番目

歌舞伎町のキャッチが薦める深夜のラーメン屋


合コンはラーメンの"肴"だ。

まず、合コンとは女の子との出会いの場だけではなく、久々に男友達に会う口実のような側面もある。

せっかくの機会、男だけでお酒を飲むだけだと刺激もないし、そこにスパイスとしての知らない女の子が"たまたま"いてもいい。

スパイスとは?

男同士、長い間連絡がつかなかったとしても基本的にそんなに積もる話などない。毎日働いて寝て働いて寝て…。

しかし、夜の一戦をともに戦い抜いたとしたらどうか。それはもう友人の枠を飛び越えて、もう戦友だ。その2時間の密度は、連絡を取らなかった1年の時にも勝る。

なので、合コン後の"男子会"が100%楽しいのは、合コンで出会った女の子について語ったり、あそこはこうすれば良かったなどの反省会ができるからだ。

そこでラーメンの登場だ。
ラーメンは男子会の伴侶なのだ。

所詮、合コンの飲み放題メニューなので大して食事を食べれていないことが往々にしてある。胃袋の中はまだまだ空っぽの場合が多いのだ。

合コン後は気分がしこたま良いので、啜(すす)れさえすればどんなラーメンでも良い。

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今回も一戦を交えた後の夜の11時に、脊髄反射的に「新宿の天神行こか」という流れになるのは自然の摂理だった。

しかしそこは新宿歌舞伎町の夜。3歩進めばキャッチが目の前に現れる。

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「お兄さん、おっぱいいかがっすか?」

男なら何度も浴びせられているお決まりの台詞だ。普段は面倒くさいものの、合コン後は気分が良い。「ラーメン食いにいくんすよ!!」と言葉を返すと、「それなら、たかはしってトコいいっスよ」と教えてくれる。


たかはし?  聞いたことがない。

調べてみるとなんだかなり近いじゃないかと。友人と話し合った結果、その「たかはし」へ向かうことに。5分ほど歩くと…


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あった

西武新宿駅から徒歩1分のところに位置している。
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さらに近づいて行くと、もう夜の11時を回ろうというのに行列ができている…!

これは期待大!
天神行かなくて良かったかもと思いながら、券売機で「焼きあご塩らー麺」味玉付900円を注文。ダイエット中なのでライスは控えた。

20分ほど並んだのち、入店。

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でた!!

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別角度

歌舞伎という土地にありがたい魚介系の塩ラーメンだ。自分もそうだが最近はいわゆるスープがどろどろとしたものが好まれるなか、塩ラーメンを食べる機会がなかった。

しかし、夜の街・歌舞伎町は、飲み会終わりの大学生、合コン終わりのサラリーマン、シフト終わりのキャッチ、朝帰りのホストなど基本的には"第4食"を求める夜の住人が中心だ。

自分は初めて食べたが、焼きあごの風味と濃すぎない塩味に肉厚のチャーシューの組み合わせは食べた後に爽やかな"食後感"が口のなかに残る。一戦を交えた男たちの口のなかを癒す。

しかし、これだけでは終わらせてくれないのが「たかはし」流

この店の"ルール"をみてみると…
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「残ったスープはご飯とともにお茶漬け風に」

なん…だと…?
なるほど、ダイエット中の俺に喧嘩売ってんのか!

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やっべ、結局頼んでしまた。

ここまできたらかっこむしかないだろう!

もう合コンの話とか他所にひたすらシメのお茶漬けをかっ喰らい、満足したまま終電で帰るのであった。