歪んだ20代男子の婚活手記③
汗が止まらない。
甘酸っぱい青春のそれとは程遠い、色でいうと茶色いような何とも言えないこの不安。
それもそのはず、明日(1/8)が結婚相談所に行く第一回目の日程になる。
性に目覚めてから約10年間、出来る限り女の子を追いかけた。合コン、ナンパ、街コン、交流会、出会い系サイト…何でもやった。
しかし、いよいよ手詰まってきた。
何となく、このままズルズルと同じようなことを続けても自分が思う理想の女の子と出会えない、またはマッチングしないことが何となく見えてきたからである。
その何とも言えぬ閉塞感から抜け出すために選択したのが結婚相談所である。
最終的に結婚するならルートなんてどこでもいい。結婚相談所の在籍会員の性年代の内訳で20代男子がたったの6%で世の中から見たら完全にギーク層あろうとも、既にある窮地に追いやられている僕にはもはや関係ない。
そして、前回の日記のとおり12/25クリスマスの朝一、結婚相談所に、カウンセリングを受けるという完全に敗北者のような辱めを受けることを覚悟で訪れた。そして、明日女の子候補を紹介してくれるアポイントメントをとったのだ。
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そしていざ前日になると恐怖感で頭がいっぱいになる。
これが世の中童貞と呼ばれる所以。何をするにしてもビビる。そう、チキンなのだ。チキン大帝とは読んで欲しいぐらいだ。
あゝ君死にたまふことなかれ
この言葉の意味は全く分からない。
もうほとんど理解不能であるが、このワードを発した時の作者と同じレベルの不安な気持ちだ今おそらく。言葉からも動揺を隠せない。
ブログを書いても手淫に耽っても拭いきれない。不安は明日の自分を受け入れる覚悟によってのみ払拭される。
カウンセラーはどんなパートナーを選んでくれるだろうか。わずか30分ばかりの面談から何を感じ取り、どんな基準で僕にあてがおうとしているのか。
そもそも基準らしい基準なんて伝えていない。なんなら「デブ以外で」としか伝えていない。
結婚相談所の実力ってどのぐらいなのだろうか。スカウターでいうと戦闘力いくつなのだろうか。
だって僕は相当な面食いだ。
明日提示された数名の方が全員ムンク似で、僕如きが5秒ではねたら、2分で話が終わってしまう。一方で、気を遣って無理やり1名選んだ暁にはいろいろな人を動かしてしまい、迷惑をかけにかけて源泉流してしまうだろう。
僕はどれほど本音を、どれほど建前を言えばいいのか。具合が分からない。深夜にごちゃごちゃ考える僕。そんな僕の気も知らずにニャーニャー鳴き始める野良猫ども。
あゝ 君死にたまふことなかれ