ヨノナカ童貞。

食物連鎖の下から2番目

救急車に轢かれた思ひでぽろぽろ

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世の中広しといえども救急車に轢かれた経験がある人は少ないだろう。

その数少ない経験をもった希少種ともいえる愚か者。それがぼくだ。

そしてぼくは今、『おもひでぽろぽろ』との主人公と同じ27歳。

そう、今まさに27歳の自分は小5の自分を見おろしている


ーーー小5の夏

毎日が楽しかったあの頃

旅館で知らないおじさんに良くちんちんをデコピンされてた程にちっちゃかったあの頃。

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ぼくはいつものように近くのゲームセンターに行こうとしていた。

ゲームセンターといっても、どちらかというとカードショップがメインで、ストIIだったり、10円ゲームなどレトロなゲームがちらほらと入っていたぐらいだ。

当時は、遊戯王のカードゲームが大流行していて。ぼくも遊戯王に「魅せられた」1人だった。

お目当は、『究極完全体グレート・モス』(初期)のシークレットレア。お値段はなんと55,000円。小学生には到底入手できないため、週に2回ほどゲームセンターに通ってはカードを眺めていた。

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そしてある日、前触れもなくXデーを迎える
楽しみにしていた遠足の1週間前だった。

ぼくはいつものようにゲームセンターに向かった。ゲームセンターの手前には横断歩道がある。信号のない横断歩道だ。

右からは車はこない。左には駐車している車が一台停まっているため道路の状況が確認ができない。

いち早くゲームセンターに向かいたい"魅せられた" ぼくは「まあ、いっか」と思い、横断歩道を無理やり渡ろうとした…その時


フォン


ドスンッ


鈍い音がして自転車もろとも体が吹き飛ばされた

思いもよらぬところからエネルギーの衝撃波を受けたような気がした。

そのエネルギー波は左足に直撃したものの、感触としてはグニャっという感じ。とにかく「柔らか」かった。

吹っ飛ばされたのは、突然の衝撃波にバランスを失ったからであり、決して車の勢いのためではない。

しかし、当時はまだ小5。ぼくはぶっ倒れながら何が何だか分からずショックを受け呆然としていた。

頭の中は、

!?  !? !? !?!?!?!

という記号に埋め尽くされていた。

周りの人は誰も助けてくれなかったが、そのぼくを吹っ飛ばした物体から運転手らしき人が駆け寄ってきて「だっ、大丈夫か!?」と聞いてくれた。

その時、ようやくその物体が救急車だと分かった。

ぼくは運転手のおっちゃんを心配させたくないと思い、すくっと立ち上がって見せた。

とはいえ、もちろんそのままゲームセンターに行かせてもらえず、そのまま救急車に救急車を呼んでもらい、別の救急車に乗せられ病院へ連れ去られた。。「ああ、ぼくのグレート・モスが遠ざかる…」

救急車のなかで、ぼくは救急車って人類の味方だと思ってたけど牙を剥くこともあるんだな…と裏切られた気分になった。

ケガは骨にヒビが入る程度の軽傷で、全治2週間程度。友達もお見舞いに来てくれたりして意外と悪くない患者生活だった。


その数ヶ月後、ゲームセンターの横断歩道に信号ができた。