ヨノナカ童貞。

食物連鎖の下から2番目

アイドル養分学入門

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古くからのアイドルのイメージといえば、ステージから遠く離れて応援する、崇拝対象となる偶像に似たようなものをイメージするだろう。

しかし、現代はアイドルという定義そのものが広がっている。今や週末に会いに行くこともできるし、0cmの距離で応援することも可能である。

そこにアイドルの"格"というものがあるとしても、対象は自分の好きなアイドルだ。至近距離出会えるとなると舞い上がってしまい


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そう、養分になるのだ。


今日はそんな0距離で応援したい、養分願望のあるぼくがアイドルの座学から離れ、ついに初めてフィールドワークに出向く日なのである。


フィールドワークとは?


個人撮影会だ。


会いに行けるどころか思いのままに撮れる。

費用は1部(11:40〜13:00)私服と水着で8000円。
8000円といえば、時給1000円のアルバイト8時間分の大金だ。

周りから見たら大金を払って虚しい趣味だと思うだろう。

しかし、現場の養分たちは自分たちのことを虚しいと思っているのか。そもそも養分だとも思っているのか? イケメンいるのか?女性もいるのか?


潜入してみた。


◾︎イベント当日

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撮影会はこのビルの一角にて行われる。
緊張でお腹が痛い。初めてやることってどうしてこうも緊張するのか。

古参の人たちに撮影のお作法がどうとか、カメラ技術がしょぼいとか言われるのかな…

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階段を登り、部屋に入るとそこには外観からはとても想像できないような熱気があった。

受付でお金を払い、モデルの登場を待つ。

中にはいわゆるコア層がおり、すでに和気あいあいとしていたので、友達がいない僕はその間にカメラの設定をせっせと行う。

ちなみに、参加者は3、40代男性オンリーで一目でぼくが一番若いと分かるほどだった。

そしていよいよモデルが登場する


◾︎80分、1本勝負

ーーまずは私服で登場

ニットにセーターというボーイッシュな服装だ。

普段周りの女性から感じることのない、可愛いさてまはなく、美しいと思う感情。

モデルに向かって1列に並び1分間の撮影を3周行う。まず驚いたのが、1分間の撮影している間に参加者とモデルは雑談をしながら撮影をするのだ。

事前準備が不足していたぼくは、話すきっかけが見つからず見事にコミュ障がを発揮し撃沈。せっかくのお話できる機会を無言状態多めで撮影する形になった。


ーーそしていよいよお待ちかね、水着での登場

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出てきた瞬間、おおっと歓声が上がる。

そして、思わず軽く拍手してしまうぼく。
それまで周りのカメラマンとだんまりだったが、あまりの興奮度で話しかけてしまった。

「めっちゃすごいっすね!!!」

そんなぼくにも、初々しいなあと優しく微笑んでくれる優しい参加者の皆さま。

それほど感情が昂るのにもきちんと理由がある。

今回のモデルというのは、時には週刊誌の表紙を飾るほどのグラビアアイドルだ。

やはり注目すべきはそのボディである。
熾烈なグラビア界を勝ち進んでいるだけあり、一度ビーチに現れば男性の視線を一気に集めきってしまうほどのいわゆる"男性好みに進化した" 完成された体つき。

そして、オーラ。

やはりグラビアのプロは水着を着て始めてその真価が発揮される。私服の時とは打ってかわって、破壊力のある水着を身につけると、途端にプロとしてのオーラを纏い、一級品としての光を神々しく放っていた。

あまりの感激に自然とシャッターを切るスピードが上がるぼく。心なしか周りの参加者もモデルとの会話が減り、撮影に集中しているようだった。


ーーそして夢のような80分はすぐに過ぎた。

撮影を終えるとそそくさと舞台袖に戻るかと思いきや、水着のまま僕らの方へと駆け寄り、ハイタッチ。もう視線をどこに向ければいいやら… なんとも嬉しいサプライズだ。

この距離の近さこそが個人撮影会の本領と言っても良いだろう。


◾︎まとめ

個人撮影会とは、普段プロのカメラマンに撮影を受ける一級品のアイドルと、素人に毛が生えたような趣味カメラマン、ファンが出会う場所。

素材は一流、シェフは三流

そんな調理が許される世界、それがアイドルの養分になるということだ。