おっさん、ついに女の子の世界に足を踏み入れる
何でこんなところに来たのかと言われてもわからないけど、一つだけわかることは、なぜだかおっさんが彷徨い込んでしまったことだけだ。
おむすびころりんのおじいちゃんもこんな気持ちだったのだろうか。
"SWEETS by NAKED"
スウィーツ・バイ・ネイキッド。
訳すと「スウィーツ脳で男女ともに抱けるバイが全裸」
狂気を感じる。
・公式サイトによる世界観の解説。ちょっと何言ってるかわからない
サイトをしっかり見てみると、どうやらスウィーツの街を再現した展示イベントのようだ。
ここには、鑑賞エリアとスペシャルエリアの2つのエリアがあり、両方のエリアを見るには3400円かかる。コンセプトは可愛いが、値段がぜんぜん可愛くない。
もう、アラサーとも言える年齢になるが、このようなところに来たのは初めてだ。どう楽しめば良いかわからない。そうこうしているうちに気持ちの整理がつかないまま入場してみた。
会場のなかは薄暗い。入口に入るとお菓子への世界へと続く通路が目の前に。おっさんでも楽しめるコンテンツはあるのだろうか…?
鑑賞スペースに入るとそこには街が現れる。
街の中心には謎の塔、そして建物、電話ボックス、街灯、ベンチ、車などが3Dプロジェクションマッピングと融合することによってファンシーな空間が演出されている。
特にファンシーなのがここ。
女子のインスタとかでよく見る謎のピンク色の液体を発見
そして年末にもかかわらず体を張って頑張るお兄さん
個人的に良かったのがベンチに座ると体に映しだされる黄色いヨダレっぽい何か。おそらくゲロのプロジェクションマッピングだろう。
鑑賞スペースを一通り見終えると体の緊張も程よくほぐれた。もう半分のスペシャルエリア(+2000円)に向かう。何でもスイーツが2つ食べれるようだ。
2000円ものコストがかかっているのだ。
どんなものが食べれるのだろうか…?
スペシャルエリア1 チョコエリア
外人さんが手を振って出迎えてくれる
チョコエリアは何でも自分にあったチョコレートを仕立ててくれるとのこと。
自分にあったチョコレートとかどんなものだろうか。おじさんはそんな文化を知らない。
鏡の前へと誘導され、小人っぽい者がチョコを混ぜている?演出を見させられる。
どんなオリジナルチョコレートを作ってくれるのだろうかとわくわくして待っていると…
一粒…?
なんか試供品っぽいものもらった。
カバンに入れてあとで食べようと思ったら溶けてしまった。
お、、、おう。
と思いながら次のスペシャルエリアへと向かう。次が最後のエリアになる
店内はこんな感じ
小物が全てファンシーである。
このエリアではアイスが食べれるらしい。年に2回ガリガリ君をたべるほどの無類のアイス好きだ。果たしてこのおっさんの舌を楽しませることはできるかな…?
"ストロベアリー" が食べれるのは世界でここだけ!らしい。ガリガリ君にはない味だ
せっかくなのでガリガリ君にはない味を注文してみると…
異常な量のアイスを手渡された。
だれが2段乗せろといったのだろうか。無類のアイス好きとはいえ、アイスは基本3口とかで十分なタイプだ。食べきれるか心配である。
(※今年一番頑張ったけど食べきれなかった)
ということでだいたい40分程度滞在したこのイベント。おっさん的にはちょっと色々難しかったものの、女の子たちのきゃっきゃうふふを間近で見れたのでそれに3400円払ったと思えばペイはできたかなと思った。
歪んだ20代男子の婚活手記②
さて、前回の資料請求後、12/25のどクリスマスにアポイントを取った。
歪んだ20代男子の婚活手記① - 世の中童貞。
その前日、なかなか眠れなかったのは、空が喘(あえ)いでいたからだ。
全国のリア中充たちが一斉にクリスマスに聖なる騎乗位をしたせいで、全国各地で聖なるP波が発生。数多のP波が同時多発的に発現したため、波動は共振し、やがて3P波へと成長。終いには元気玉となって僕の部屋を揺らしていたからだ。決して緊張なんかではない。
クリスマスイブ発-クリスマス行きの特急列車に乗ったカップルは平均 9と3/4番勝負はシているはずだ。
うん、前置きが長い。
前段が長くなったのはうらみ・つらみがあるからでは決してない。なぜならもう、大の大人だからだ。女性と話すときは基本口ではなくもはや背中でしか語らない。だから、全然クリスマスとかバレンタインとかそういう浮ついたイベントなんか気にしていない。むしろ気にしたことすらない。なんならクリスマスに女の子と一緒に過ごしたことないから過ごしてみたい。
そして当日。
朝早起きし、準備をする。
世の中のリア充は朝に追いセックスしている時間帯だ。僅かばかりの揺れを感じながら会場へと向かった。
なかなか本題に入らないのは感情が溢れ出して止まらないからだ。
もはや別記事にしたほうが良いレベルではないかというほどに心が掻き毟られている。
ーーはい到着。
クリスマスに結婚相談所に入会するなんて、端から見たら深刻なレベルの負け組である。
その後ろめたさからか、1分ほどではあるが遅刻する。まあ、冷静にちょっと怖かったというのもあるが。
受付を済ませて部屋に案内される。そして待つこと1分…
まず出てきたのはおそらくここのトップに君臨しているであろうおじさん。女性カウンセラーが出てくるとばかり思っていたため少々面食らった。
そして、一言目に「若いね〜!」
そうか、やっぱり早すぎたか。
平成生まれでクラスでは空気を読み、下校後は公園でのキャッチボールすら禁止されながら温室の中で育ってきたゆとり世代にとってはその一言で十分過ぎるぐらい (察し 状態だ。
そんな気もお構いなしに、おじさんは話を進める。
「当社はうんぬんかんぬんであり、創業何年の老舗うんぬん…信頼と実績裏付けられたぬんぬん…」
事業者としてサービスの説明責任を全うする義務があるのは分かる。でもやはり、機械的な前置きの説明は苦手だ。脳がすぐに校長先生の朝礼モードに入る。脳が70%は機能を停止する省エネモードだ。
事前資料はほぼ読み込んできたため、話はとりあえず、ふんふんふんふん頷きながら聞き流していた。そして8万円以上もする大金を支払い、入会。次はカウンセラーとの面談にうつる。
入ってきたのはおそらく40代ぐらいの女性だ。婚活相談所だけあって清潔感はしっかりしている。
そして面談開始。
結婚相談所にはいろうとした動機だったり、今までに大きな病気にかかったことあるかとか、就活と病院の質問事項を交配させたような質問を投げかけられ、それを1つずつ打ち返していく。
そしていよいよあの質問にはいる。
「どんな女性がご希望ですか?」
ーーきた。
もちろんその問題への答えの準備は万端だ。
それは、あれですよ。
マザーテレサぐらい優しくて、指原莉乃ぐらい収入があって、平野レミぐらい料理ができて、少年ジャンプを毎週号買ってくれるような気遣いができて、おのののかみたいに夜一緒に東京ドームでナイターをみてくれて、ローラぐらい甘えてくれそうで、顔は倉科カナで身体は乙葉みたいな娘ですよおおおおおおお!!!!!
とはもちろん言えず、「デブ以外で」ということで無難にまとめた。
そんな絞り方しかしていないので軽く、というか超不安なんだが。
さらにいうと、この20代という年齢は不利に働くらしい。カウンセラーによるとおっさんだって若者だって全員ロリコン。みんな20代の女の子が前世から大大大大好き。
だからこの相談所のなかではトップクラスに幼い僕は競争率が高いレッドオーシャンの中で戦わなければならない。そう、ここは生温い温泉街なんかでは無い。サバンナだ。
僕は大金を投じてサバンナのなかでマグロを釣ろうとしている。どんなプレイだこれは。
絶望。
しかも最近レンタルおっさんとか流行ってるし、頼り甲斐があると勘違いされているからかおっさんブームも確実に近づいている。僕に需要は無いのだろうか。
レンタルといえば僕にも彼女とかレンタルでよくね? と一時期こじらせていたことがある。
なので気持ちが分からなくもない。
というかもろもろ先に言えよとか思いながら、勧められるがままに泣く泣く相手の対象年齢を30歳から32歳に引き上げた。うぅ…いやだ。
そんなこんなで手続きは終了し、次回のアポイントは年明けの1月1週目とのこと。ここで候補の女の子を5名ほど選んでくれるそうだ。
そして、その5名の中で良さげな人がいれば選ばれた女の子に連絡がいき、僕のプロフィールを紹介してもらう。そして、それがOKであればようやく対面の機会が設けられるらしい。
しかも紹介は全て事務所での紹介なので、つどつどオフィスに行かなければならない。なんかくっそ効率悪くないか…。
さて、どんな女性が選ばれるのであろうか。
焦っても焦らなくても次は年明け。
本田圭佑も言っていた。
「勝負を決めるのは準備。気持ちの準備以上に大切なものはないんじゃないか」
と。
この格言は明日には忘れていると思うので、果報は寝て待つこととしよう。
社畜を驀進する勉強、終了のお知らせ
世の中には数多のビジネス書や、各種セミナーで溢れている。
ハーバード式宴会法
BCG流うんたらかんたら
電通流ぱんぱん法
ジョンダ流開運法…
日本人は勉強が大好きだ。
かくいう僕もこの2年間は少しでも会社に貢献しようと、なかば盲目的にいろんな本に手を出し、いろんなセミナーを受講した。
しかし、少し立ち止まって考えてみてほしい。
それって全部社畜になるための勉強ではなかろうか。
そう、実は知らず知らずのうちに都合のいいサラリーマンになるように仕向けられている。
社畜の沼、底のない深淵へとどんどん突き進むだけ。
社畜を否定しているわけではない。
なぜなら、出世して役職があがれば時として株の利回り以上のお金を手にすることができる。
部長職に就いているエリートリーマンなんて、平社員の2倍以上はもらっているだろう。
しかし、入社して3年。
2つのことに気づいた。
その1 僕は仕事に全く向いてない
昔っから飽きっぽく、社会人になる前はバイトは3ヶ月突破したら公的機関に表彰されても良いレベルのモチベーションしかなかった。 今現在、会社に所属しているのが奇跡。生得的に労働が嫌いなのだ。
その2 そのうち自由が消える
3年間、上司の背中を見てきた。
平日は、先行き不安な会社の倒産リスクに晒されるだけでなく、仕事の重責に押しつぶされる。
休日は、家族サービスで行きたいところにも行けない。年齢を重ねれば重ねるほど、仕事以外の時間がとれなくなる。
そこに未来はあるのか…?
そんな人生正直クソだ。
ぜったいいやだ。
僕は一生遊びたい。←子供
いまからお金の増やし方を学んで億万長者になるんや
… と門戸を叩いた場所がある。
いま
リーマン生活で貯めた元本が大分ある。
ミスってもケツを拭いてくれるマッマがいる。
今ほど自由な時間はない
すべての条件は整った
年明け、2017年。
毎年無いはずの目標が定まった。
無限ループ突入!歌舞伎町の煮干王でラーメンテロに遭う
そのラーメン屋は歌舞伎町、ホスト街にある。
クリスマスイブのイブ。
独り身を集めたという飲み会に参加したが、話が全く噛み合わず葬式状態。
クソだった飲み会のあとはエネルギーを無駄に使ったからかお腹が空く。
仲の良い後輩と向かった2次会の場所は「すごい煮干ラーメン凪」というラーメン屋。なんでも煮干しがアホみたいに入っているラーメンで有名とのこと。
・相当の書きっぷりだ
煮干し系はありふれているがゆえに中々記憶に残らない味だがここはどうだろうか。
店の中に入ると、店内はありえないレベルで煮干しの匂いで充満している。これは期待値が上がる。
食券の下に掲げている無理やり感満載なキャッチコピーを見ながらラーメンを選ぶ。
スタンダードな煮干ラーメンを注文
ストレスのせいか胃の中が空っぽ。煮干しの強烈な匂いにやられてラーメンが待ち遠しい
はよう、はよう!!
待つこと5分…
きたドン!!!!!
"ひとかぎ"すると煮干しの匂いがガツンとくる。スープの色からもかなり濃厚なことが伺える。ああ、顔面ごとウツワにダイブしてキスをしたい…という気持ちを抑えながらラーメンを眺める。
量は少なそうだが、深夜の食事ということを考えると適度なレベルで健康を蝕めそうだ。
麺をつかむと、おお…もう、バカッ!
麺は中太麺と太麺の2種類とかなり珍しい。上の写真の右側の"物体"は一瞬ワンタンかと思えるが麺なのだ。
あー、もうご飯ほしい。
糖質on糖質からの深夜の三連コンボで体を害したい。
平日は健康に気を使った食事をしてるから反動で健康を害したい。
そんな思いと合コンのもやもやが交わり、クリスマスイブになろうかという時間帯にラーメンをすする。ただただ夢中にラーメンを、すする。
そして…
一瞬で空になった
しょっぱいラーメンは食べたあとは、口直しに甘いものを食べに行く。
甘いものを食べたらまたしょっぱいものが食べたくなる無限ループに陥り、また次なる店へ向かうのであった。
歪んだ20代男子の婚活手記①
ついに、
ついにこの時が来たんだ。
20代後半に突入
人生最大のライフステージが変わる時が来た
否、"変える" 時が来た
高校受験
大学受験
就活
スクールカーストの底辺から始まり
それそれの節目で大きく人生を好転させてきた。
そしていよいよだ
クライマックスに近い
婚活
ぼくは本気だ
今まで本気になった事がないけど
今回は本気(マジ)だ
マジの始まりは12/17 深夜
世のサラリーマンが週明けの出社に備えて眠る中
僕はひとり覚悟を決めた
オナ禁しよう
そして
まじめに婚活しよう、と
手始めにぼくはひっそりとパンツを脱いだ
そしておもむろにスマホを取り出し、探しに入った
はたから見ればオカズを探しているように見えてしまうかもしれない
だが今回はマジだ
訪れたのはとある婚活サイト
そのサイトでぼくは
資料を請求した
・2日後に資料がきた。親バレはしてない
"ダイヤモンドファミリー クラブ"
男女比は3:7
三菱グループが運営しているここなら安心か
◾︎婚活で何を得たいか
資料請求だけとはいえ
高い高いハードルをこえた
では、そもそもなんで婚活しようと思ったのか
少し語りたい
まず、ぼくの中の婚活の定義だ
婚活とは、好きな人とくっつくイベント
…
なんかではない。
そんなのはドラマが作り出した幻想だ。
そう、婚活とは僕の中では
リスク回避率を高めるイベントだ
では回避したいリスクとは何か?
それは貧困だ
以下の図を見てもらいたい。
このグラフの意味は全然わからない
が
今、そして未来何が一番が必要かはぐらいはわかる
お金だ
就活はお金を安定させるイベント
そして
婚活はお金を揺るぎなくさせるイベント
"運命の出会い" に人生を委ねるなんてまっぴらごめんだ。
世の中は甘くない
目的のために少しでも確率をあげること
それが科学
婚活の科学
それが僕の座右の銘
今より裕福な生活をする
そして、新たな一歩を踏み出し始める
未来を見つめながら
ぼくは
パンツを穿いた
【10ページ書評】ビジネスはロジカルに伝える!
時間は有限。10ページ書評とは、最初の10ページ+α程度読んで書評してしまうことだ。
コミュ力とは何か?
文系学部出身の自分の中では一大テーマだった。
就活では、企業はコミュ力を重視するという。大学時代おしゃべり好きだった僕は、非リア充のくせに、一方的にまくし立てるように話すのが得意だった。そして、そのせいか周りから"コミュ力"があると言われていた。
就活を迎え、何となく上記のようなものは社会が求めているコミュ力とは少し違うかなとは思ったものの、結局腹落ちする答えには辿り着けなかった。
本書ではコミュニケーションをこう定義している。
コミュニケーションとは、相手と自分の頭の中を1つにすること
この文を見たとき、衝撃が走った。
今まで心に「もや」がかかっていたものが晴れたような気がした。長い闘いに終止符が打たれたのだ。
社会人一年生の時にこれと同様のことを上司にも言われてたことを思い出したが、今となっても全然意識して実践できていない事に気づかされた。
極論をいうと、僕は生まれてこのかたコミュニケーションをしたことがなかったのかも知れない。
相手と自分の頭の中を1つにする。この視点でコミュニケーションを行うことを意識すれば、全てを言わないまでも自ずと気を使うポイントが分かってくる。コミュニケーションに関わる基本を抑えたうえで体系的に整理したバイブルともいえる1冊だ。
本を読むことは自分と向き合うこと、
本は自分を客観視できるツールであること。
そして、先人からアドバイスをもらうことと改めて気づかされた本だった。
「日本死ね」が世論を二分している理由は「バカの壁」?
『2016ユーキャン新語・流行語大賞』のトップテンが12月1日に発表された。大賞に選ばれた「神ってる」同様、トップテン入りしたワード「保育園落ちた日本死ね」が各地で物議を醸し、さらに同賞主催のユーキャンにも批判が殺到している。
今回の「保育園落ちた日本死ね」問題はきれいに世論を二分している。その代表的な主張は以下の2人から見てとれる。
(´・ω・`)oO(『保育園落ちた日本死ね』が流行語。。しかもこんな汚い言葉に国会議員が満面の笑みで登壇、授与って。なんだか日本人としても親としても僕はとても悲しい気持ちになりました。きっともっと選ばれるべき言葉や、神ってる流行あったよね。。
皆さんは如何ですか?#流行語大賞
#俵万智
「死ね」が、いい言葉だなんて私も思わない。でも、その毒が、ハチの一刺しのように効いて、待機児童問題の深刻さを投げかけた。世の中を動かした。そこには言葉の力がありました。お母さんが、こんな言葉を遣わなくていい社会になってほしいし、日本という国も日本語も、心から愛しています。
両名とも今回の騒動の"主役"である。そしてこの2つの意見に賛同するかのように沢山のフォロワーがいる。
では、なぜこんなにも意見がすれ違うのか。
まず、ユーキャン流行語大賞の選考基準を見てみよう。
この賞は、1年の間に発生したさまざまな「ことば」のなかで、軽妙に世相を衝いた表現とニュアンスをもって、広く大衆の目・口・耳をにぎわせた新語・流行語を選ぶとともに、その「ことば」に深くかかわった人物・団体を毎年顕彰するもの。
(ユーキャン流行語・新語大賞公式サイトより)
選考基準を要素に分けるとポイントは2つある。
①軽妙に世相を衝いた表現とニュアンスをもって、②広く大衆の目・口・耳をにぎわせた新語・流行語を選ぶ。
つるのさんは、いかに世相をついた「ことば」であってもその言葉が本来持つ意味やニュアンスがマイナスの言葉であれば、それは流行語大賞として相応しくないとしている。つまり、その表現に力点を置いている。
一方で、俵万智さんは、そのコメントからも分かる通り言葉の力によっていかに「人が動いたか」、「影響を及ぼしたか」を重視している。つまり、「ことば」の力でいかに多くの影響を及ぼしたかにフォーカスしているため、その「ことば」自体は別に何でも良いのだ。
以上から分かる通り、両名同じステージで議論していない。
それぞれが、それぞれの思う流行語大賞の立場に立脚して意見を述べている。
しかし、事態を一番複雑にしている のは「流行語大賞」という言葉ではないだろうか。
ユーキャン流行語大賞の定義に立ち返ると、必ずしも「流行語」に賞を与えているわけではなく、あくまでも「選考基準」に照らし合わせて評価をしている。
選考基準に2つ以上の観点があるのであれば、いっそのこと2つに賞を分けてみては。
それにしても「バカの壁」もよく流行語になったものだ。